2006年01月17日

敵の顔は常にあんなにも醜い

読了リスト。やや分野が偏った。まだ残ってるんだけど、暇でもないし、とりあえずアップ。


見田宗介『現代社会の理論』(岩波新書)

新書とは思えないほどの整然とした手堅い理論書、だが入手しやすさもあって社会学の基本書として読みうるだろう。社会学はこうやってやるんだみたいなモデルのような本。


大塚久雄『社会科学の方法』(岩波新書)

大塚史学ってどんなん?って思って数冊買い込んで読んだ一冊目。昔の新書って内容濃いなーっていう感慨。マルクス、ウェーバーの用語の解説が所々に出てきててそれが役に立った。


山脇直司『公共哲学とは何か』(ちくま新書)

全体的に無難な論調。「公共」の定義や思想史を踏まえる第二章までが私にとっては特に役立つ。別に選んだわけじゃないんだけど今のテーマにピッタリきたな。


アンヌ・モレリ著・永田千奈訳『戦争プロパガンダ10の法則』(草思社)

「われわれは戦争をしたくはない」「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」「敵の指導者は悪魔のような人間だ」「われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う」「われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」「われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」「われわれの大義は神聖なものである」「この正義に疑問を投げかける者は裏切り者である」

全ての煽りはこれらの変奏曲。全ての事象は、今までのとは比較にならない、異なった仕方で特殊な具体性を持っているように見えたり言われたりするが、それは事象というものは常に現在という場に起こるためなのだ。事象は性質上(過去や未来ではなくて)「現在」にしか生起できない。過去として眺めることができるようになればこんなにもパターン化できるのにだ。だからこそアクチュアルに適用できると言えるが。分析的な深さはないが、文中の暴露的なエピソードは勉強になる。
posted by 日本海式エビ固め at 01:02| 天津 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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