2005年04月29日

〈我々〉に回収され尽くすB

内容は日記ではないですが、日記的にアップします。

「ありがとう」とは、通常「私に〜〜をしてくれてありがとう」というふうに、当方にもたらされる何らかの(利益になるような)行為において、相手のとるその行為自体が(普通は善意の)意図的・意識的だと認められる場合に用いられるのではないか? 

ここで論じたいのは、言葉の正しい使い方などではない。

近頃とみに人口に膾炙したこの手の言説で、〈我々〉は一体何を社会的に欲望し、さらにはそうした欲望を成就することによって社会的コミュニケーションにとって一体何が変化するのか、だ。それを端的に論じたい。


>マダム
>この部分に至るまでの想像力が見る側にあるから感動もし、経験はなくてもとても良いものを見せてもらったと素直に思えて「ありがとう」になるのだと思う。

まず先に素人が可能な想像力の限界を認識すべしと言いたいところだが、それはこの際よい。ここでの問題に則して言えば、なぜ「ありがとう」なのかというところ。スゴイとかスバラシイとかではなく、「ありがとう」と口を突いて出てしまう〈我々〉の語彙や、それに特に違和感を感じないメンタリティ。なぜそうなのか、なぜそうなったのか、だ。
posted by 日本海式エビ固め at 12:30| 天津 | Comment(5) | TrackBack(0) | 雑考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月27日

〈我々〉に回収され尽くすA

「夢をありがとう」「感動を与えてくれてありがとう」系の言説。

オリンピックをはじめとするスポーツ競技から、CMでの映画の数秒コメント、最近では巷でデカく掲げられてたりする市町村の市民の標語やキャッチコピーなんかでも、目や耳に入ってきますね。

でもスポーツ見て、最終的に出てきた言葉が「ありがとう」っておかしくないか? 

例えばオリンピックを見て、そこから受け取った「夢」って一体どんな夢ですか?

代表になるようなアスリートは、それぞれの競技で表現できるまでには、天賦の才にそれこそ努力に努力を重ねており、我々が目にするのは、砂の山の頂点の砂の粒一粒のようなもの。その頂点を表現するために、それを支える無数の努力の砂粒がある。我々はそれを直接見たり経験したりすることはできない。
posted by 日本海式エビ固め at 02:07| 天津 | Comment(2) | TrackBack(0) | 雑考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月17日

片岡安祐美選手の写真集妄想予約済

小田中直樹『歴史学ってなんだ?』(PHP新書)かなり前に読了。

所謂「歴史」と「歴史学」のあいだって結構ズレがある。歴史が好きで歴史学を専攻しようとする人にとって、歴史=歴史学だという初歩的な誤解を解くために、格好の手ごろさだろう。
著者の言うように、歴史学の手ごろで安価な入門書としては、渓内謙『現代史を学ぶ』(岩波新書)、カー『歴史とは何か』(岩波新書)ぐらいだもんな。いいところついてると思います。


石井政之『肉体不平等』(平凡社新書)読了。

面白そうなテーマなのに練れてないような感じ。近視眼的。もっと思想史的な議論をして欲しい。乙武がルックスがいいから売れたというのは、今まで気づかなかった。そうかも知らん。


歪・鵠『「非国民」手帖 −『噂の真相』匿名コラム「撃」』(情報センター出版局)読了。

これ一冊で90年代が分かる。一刀両断、ホント名コラムです。宮崎哲弥の解説の言うとおり、まさに不寝番だ。
posted by 日本海式エビ固め at 20:48| 天津 | Comment(0) | TrackBack(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月13日

〈我々〉に回収され尽くす@

「夢をありがとう」や「感動を与えてくれてありがとう」みたいなのが、ここ数年ですっかり人口に膾炙してしまいましたが、私の記憶が正しければ、阪神大震災の後、そのシーズン、オリックスの大活躍がありまして、それに対して主に神戸の人々が使ったんだと思います。これが走りだと思われます。

続きはまた今度。

bk1リニューアルしたね。
posted by 日本海式エビ固め at 21:43| 天津 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑考 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月03日

メディア・リテラシー実践編

事実は作られる。

例えば、判定に不満の数千人が一時暴徒化 W杯北朝鮮―イラン戦(朝日新聞)平壌のW杯アジア予選混乱、FIFAが調査へ(同)

生中継見てましたけどね、まあ結構激しい抗議は確かにしてましたし、スタンドから色んなものが投げ込まれているのも見えました。計二度のPKかどうか微妙な判定が、ホームチームにとってどちらも不利なものになったことがその原因でしょう。

ま〜そうなっても仕方ねーかな…てなふうに見てました。

しかし、……「暴徒化」。数時間後の我が国営放送のトップではデカイ赤文字で、そう伝えられた。終了後にフーリガンよろしく負けた腹いせに暴れ狂ったのかしらと映像を見ると、バスを観客が取り囲んでいる静止画のみ。これだけ??

しかし、さすが国営放送、あっという間にインパクト先行型の増幅によって、この件は全てのチャンネルを最大瞬間風速的に席巻する。その結果、例えばこうなったりする(たまたま検索かけて上位にヒットしただけで代表的な反応なのかどうかは保障しない)。

NO FOOTBALL NO LIFE http://blog.goo.ne.jp/goo20020815/e/13d5acc8326834f3681d277a84d16680

ホット!?
http://blog.livedoor.jp/akibohz/archives/17722421.html

その後の調べによりますと、終了後、イランチームや審判団のバスを取り囲んだり、警察官と一騒動あったらしいのも、確かにそうかもしれない。

…んでも、それって世界中でよくあることだべな。先進国と言われる、イギリス、オランダ等々は数倍ヒドイでしょ。南米のアルゼンチン、コロンビア、エクアドル、パラグアイ、あの辺もかなり凶暴でしょ。もちろん客の一部でしょうけど。

今回の件は、ワールドカップがらみの客の騒動としては、トップニュースとして殊更ピックアップするほどの世界基準を満たしていない。比較的オトナシイ部類に入るだろうことぐらいは、若干でも歴史を知る者にとって常識だ。

我が国営放送をはじめとする「暴徒化」騒動は、まさに「北」が何かやらかすのを息を潜めて待ちに待っていたかのような準備のよさ、周到さ、それに針小棒大さを感じざるを得ない。この程度の騒ぎを、感情が先走り政治と短絡的にリンクさせ、こことぞばかりに騒ぎ立てるほうこそお里が知れると言うもの。

冷静さこそ成功の秘訣と知れ

最後に、FIFAワールドランキングによると、日本18位なんですよ。確か2回優勝のドイツと肩並べてるんですけど、かなり過大評価じゃねこれ? ナイジェリア、カメルーン、セルビア・モンテネグロ、クロアチア、ノルウェーとかさ、日本より強いだろこれ。
posted by 日本海式エビ固め at 00:02| 天津 | Comment(2) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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